【4月17日 AFP】スペインサッカー連盟(RFEF)は16日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって仮に今シーズンの同国1部リーグが打ち切りになれば、現在の順位によって欧州カップ戦に出場するクラブを決めることを提案した。

 リーグ側と欧州サッカー連盟(UEFA)はまだこの案を承認しておらず、どちらもいまだ国内のシーズンを完了させる手段を探すことに専念していると主張している。

 同国プロサッカーリーグ機構(LFP)のハビエル・テバス(Javier Tebas)会長は今月初め、5月下旬か6月上旬、6月下旬をシーズン再開の可能性がある時期に挙げていた。

 しかし、同国サッカー界における政治的な問題をめぐっていつもリーグ側と対立しているRFEFは、現在の順位表で1位から4位につけているFCバルセロナ(FC Barcelona)、レアル・マドリード(Real Madrid)、セビージャFC(Sevilla FC)、レアル・ソシエダ(Real Sociedad)が来シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)に進むという代替案を提案した。

 それによれば、5位のヘタフェ(Getafe CF)と6位のアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)、さらに国王杯(Copa del Rey 2019-20)で決勝進出を果たしたアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)の3クラブが、それぞれヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2020-21)の出場権を得るという。

 RFEFはまた、仮に国王杯の決勝が行われ、ビルバオがソシエダに敗れれば、リーグ戦で7位につけているバレンシア(Valencia CF)が代わりにヨーロッパリーグに進むと述べている。

 新型コロナウイルス感染の拡大を抑えるため、リーグ戦は3月中旬に中断されたが、同国における16日時点での正式な死者数は1万9000人以上になっている。(c)AFP/Thomas ALLNUTT