■パンデミック宣言へ

 1月30日、WHOは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に当たると宣言した。

 2月16~24日、米、中、独、日、韓、ナイジェリア、ロシア、シンガポール、カナダ出身の専門家チームが武漢を訪問した。

 2月24日、WHOと欧州疾病予防管理センター(ECDC)の専門家チームが、中国の次の流行の中心地となったイタリアを訪問した。

 3月11日、WHOは新型コロナウイルスのパンデミックを宣言。WHOによると、この時点の感染者は、わずか4か国が90%を占めており、57か国が10人以下、81か国がゼロだった。

■米が資金拠出を停止

 4月14日、トランプ大統領は、WHOへの資金拠出を停止するよう政権に指示したと発表。これを受けて各国からは非難が相次いだ。トランプ氏は、「新型コロナウイルスの感染拡大へのひどく不適切な対応と隠蔽(いんぺい)におけるWHOの役割を検証する間」、資金拠出を停止するよう指示したと説明。

 トランプ氏は、WHOが中国寄りだとし、「人命救助の措置よりもポリティカル・コレクトネスを優先している」と非難した。(c)AFP