【4月16日 Xinhua News】中国陜西省(Shaanxi)漢中市(Hanzhong)洋県(Yang)のトキ飼育繁殖センターでこのほど、人工ふ化中のトキの卵から今年初めてひながかえった。中国の国家1級保護動物に指定されているトキは毎年4月に繁殖期に入る。

 今回かえったひなは28日間卵の中で育ち、40時間近くかけて殻を破った。スタッフは毎日定時に決められた量の餌を注意深く与えている。ひなが育雛器で40日余り過ごすと、人工繁殖のプロセスは完了する。

 地球最古の鳥類の一種で「東洋の宝石」とたたえられるトキは、かつて絶滅の危機に瀕していた。世界にわずか7羽となった野生のトキが陜西省の洋県で1981年に発見されて以来、長年にわたり保護活動が続けられ、同省のトキ個体数は今では3000羽を超えるまでになった。(c)Xinhua News/AFPBB News