【4月16日 CNS】中国・青海省(Qinghai)玉樹チベット族自治州(Yushu Tibetan Autonomous Prefecture)玉樹市(Yushu)で起きたマグニチュード7.1の大地震から14日で10年がたった。地震では約3000人が犠牲となり、24万6800人が避難した。現在は、人々の生活の質は向上し、貧困もほぼない状態にまでなった。

 この10年で、玉樹自治州では46の郷鎮、155の村で電気が通じたという。高速道路が開通し、郷村の道路敷設率は100%となった。

 生活の質が向上し、異地教育計画により、チベット族の子どもたちは北京、遼寧(Liaoning)、四川(Sichuan)などで勉強する機会を得られるようになった。都市と農村をカバーする機能のそろった医療サービス体制がつくられ、貧困家庭の「担当医契約」は100%実行されるようになった。

 7020戸の2万8000人が異地に移転し、貧困発生率は2015年末の34%から2019年末の3%まで下がり、玉樹自治州で絶対的貧困ゼロの目標を達成した。

 現在、玉樹の総生産高は地震前の倍になり、都市部住民の平均可処分所得は1.6倍となり、農牧民の可処分所得は4.3倍となっているという。(c)CNS/JCM/AFPBB News