■エイズ(AIDS、後天性免疫不全症候群):1981年~現在

 エイズは、エイズウイルス(HIV)の感染によって起きる、圧倒的多数の死者を出している現代の病気だ。国連合同エイズ計画(UNAIDS)によると、世界中で約3200万人がエイズで死亡しているという。エイズウイルスに感染すると免疫系が侵され、日和見感染症を発症しやすくなる。

 現在、約2450万人が抗レトロウイルス薬治療を受けている。抗レトロウイルス薬を定期的に服用することで、病気の進行を効果的に妨げ、感染症にもかかりにくくなる。

■香港風邪:1968年~1970年

 米疾病対策センター(CDC)によると、香港風邪による死者は約100万人で、特に多くの子どもが犠牲になった。

■アジア風邪:1957年~1958年

 米CDCによると、アジア風邪により約110万人が死亡したという。

 アジア風邪は特に高齢の患者で、重度の肺合併症を引き起こす。

■スペイン風邪:1918年~1919年

 米CDCによると、第1次世界大戦(World War I)の影響が残る中で世界の人口の大部分がスペイン風邪に感染し、最大5000万人が死亡したとされる。1918年9月から1919年4月までという短い期間に、史上最悪規模の被害をもたらした。

 スペイン風邪による死者数は第1次世界大戦の死者数の5倍に及んだ。CDCによると、スペイン風邪の致死率は2.5%以上と推定されるという。(c)AFP/Olivier THIBAULT / Jean-Philippe CHOGNOT