【4月15日 CNS】中国税関総署総合業務司の金海(Jin Hai)司長は13日、新型コロナウイルス対策の医療用物資について、「これまでに、3300万件を超す『医療器械製品登録証書』がないなど不適格な物資の輸出を差し止めた」と報告した。「国務院合同予防抑制メカニズム」の記者会見で明かした。

 マスクは3165万枚、防護服は50万9000セット、新型ウイルス検査試薬は118万9000点、呼吸器は677台、赤外線温度測定器は4万6000個に上るという。

 金司長は「1日から12日まで全国の税関が検査し、輸出を許可した主要な防疫用物資の総額は165億6000万元(約2527億円)で、中国の医療物資は全世界の防疫対策に重要な役割を果たし、中国は大国として負うべき責任を体現している」と指摘。

 輸出数量の過少申告、虚偽申告、別な物資に隠しての不正輸出を取り締まり、「税関発布」などのプラットフォームで公表するとした。

 さらに「輸出検査不合格品や粗悪原材料の製品、偽物を本物の中に混入したものなどを輸出停止処分、違法所得、違法商品の没収、罰金などの処罰を科す。犯罪行為に対しては刑事責任を追及する」と税関の今後の方針を強調した。(c)CNS/JCM/AFPBB News