【4月14日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は13日、同国が新型コロナウイルス対策として施行している厳格な封鎖措置を5月11日まで延長すると発表した。同日までに感染拡大ペースが鈍化した場合には封鎖措置を段階的に緩和するとしている。

 フランス保健省の発表によると、同国では過去24時間で新型ウイルス感染症(COVID-19)により574人が死亡。累計死者数は1万4967人となった。新たな死者のうち、病院で死亡した人は前日比20人増の335人、老人ホームでの死者は239人だった。集中治療を受けている患者の総数は5日連続で減少し、前日比24人減の6821人となった。

 マクロン大統領は国民向けの演説で、流行状況が落ち着き始め、「希望が戻り始めている」と指摘。一方で、5月11日以降に封鎖措置の緩和が可能となるのは「われわれが良き市民として責任を持ち続け、規則を尊重した場合、そしてウイルスの拡大が実際に遅くなった場合のみだ」と警告した。

 マクロン氏によると、学校は5月11日から再開されるが、飲食店は引き続き閉鎖され、欧州以外からの入国制限も当面の間継続する。(c)AFP