「中国市場は極めて重要」 ブラジル農業とウィンウィンの関係築く
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【4月22日 People’s Daily】ブラジル最南部に位置するリオグランデドスル(Rio Grande do Sul)州。果てしなく広がる大豆畑は収穫期を迎え、コンバインの音が鳴り響いている。農家のカルモさんは大豆を積み込みながら「今年は豊作だよ」と喜びの声を上げる。
ブラジルでは大豆の栽培を始める農家が年々増えている。ブラジル大豆生産者協会によると、今年の収穫量は過去最高の1.21億トンに達する見込みで、米国を抜いて世界最大の大豆生産国になろうとしている。
その大豆の最大の取引先が中国だ。ブラジルが2019年に輸出した大豆7400万トンのうち、78%にあたる5800万トンは中国向け。1000ヘクタール以上の農地を持つカルモさんは「私たちにとって中国市場は極めて重要だ。私たち農家の発展は中国市場の拡大にかかっている」と話し、中国の経済発展を強く期待している。
ブラジル植物油産業協会首席経済学者のダニエウ・アマラウ氏は「中国向けの大豆輸出は今年も高水準を保つだろう」と分析する。大豆以外にも、サトウキビなどから抽出される蔗糖(しょとう)、肉類などの輸出も活発だ。ブラジルが輸出する農産品の32%は中国向けで、リオグランデドスルに限ると43%に達する。今年からマクワウリの輸出も始まり、両国の農産品貿易はさらに拡大していく。
中国とブラジルの農業協力は多岐にわたる。中粮国際、大康農業などの中国の投資会社はブラジル国内の産業チェーンに幅広く投資をしている。アマラウ氏は「ブラジルの農業にとって中国の投資は非常に重要だ。就業機会を増やし、収入増につながっている。ウィンウィンの関係は年々強固になっている」と話す。
農業分野の共同研究も進んでいる。ブラジル農牧業研究企業小麦研究所責任者のアナさんは「農業の科学的研究のため、両国の協力は欠かせなくなっている」と強調する。
中国の企業はブラジルの港湾施設などのインフラ建設にも積極的に投資をしている。ブラジルのテレザ・クリスチナ(Tereza Cristina)農相は「ブラジルと中国の農業協力の成果は明確だ。農産品貿易をさらに拡大し、インフラ建設を含めた協力関係をさらに深めていきたい」と話している。
最近は新型コロナウイルスの影響により、ブラジルの一部の港では業務が滞っている。ブラジル大豆生産者協会やブラジル肉類輸出協会など40以上の農業関連団体はジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領に対策を要望。政府は港湾作業員の安全と正常な港湾機能を確保し、農産品の輸出を維持するよう指示している。(c)People's Daily/AFPBB News