インド最大のスラム街に新型コロナ拡大、感染者・死者共に増加
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【4月13日 AFP】インド・ムンバイにあるアジア最大規模のスラム街ダラビ(Dharavi)で、新型コロナウイルスの感染者数が43人に増え、死者は4人となった。当局が12日、明らかにした。同国では感染拡大の抑止を急ぐため、検査数を増やしている。
約100万人が密集して暮らすダラビは、2008年に米アカデミー賞(Academy Awards)を受賞した映画『スラムドッグ$ミリオネア(Slumdog Millionaire)』の舞台として有名になった。
今月初旬に初の死者が出て以来、インド当局はこのダラビ内で、感染が確認された地区を封鎖する措置を強化してきた。
だがムンバイ市は12日、前日の11日から新たに15人の感染と1人の死亡を報告。同スラムの感染者数は計43人になったと発表した。
同市によると、無症状の感染者を特定するため、過去数日間に複数の検査場が設置され、「結果、陽性の症例が増えた」という。
市は11日、AFPの取材に対し「より多くの新型コロナウイルス検査を行い、無症状の感染者を放置しないために、ダラビ内およびムンバイ各地に大規模な医療拠点を複数設置している」と話していた。
また地元当局は10日以降、公共の場の往来を減らすため、ダラビ内の「感染抑制区域」周辺の薬局以外の店舗をすべて閉鎖している。(c)AFP