【4月13日 CNS】中国ジャイアントパンダ保護研究センター(China Conservation and Research Center for Giant Panda)は10日夜、同センターの神樹坪基地(Shenshuping)の幼いジャイアントパンダ「ルールーザイ(禄禄仔、Lu Luzai)」が9日、縄が首に絡まって窒息死したと発表した。

 ルールーザイは昨年8月10日に生まれたオスで、9日午前2時ごろ、基地のパンダ幼児園にある室外運動場のボールを縄でつり下げてあるところで1頭だけで遊んでいた際、縄が体に絡まり、必死にもがいた末に死んだという。

 事故が起きたのが深夜だったことや、縄に絡まった体位と梁(はり)でくつろぐ体位の見分けがつきづらかったことから、夜勤の巡回員は異常を発見できなかったという。9日早朝、飼育員も異常を発見できず、午前9時、飼育員がパンダ舎の運動場の中に入って初めて、ルールーザイの首と前足が縄に絡まっているのを見つけた。

 獣医師の検査の結果、死後すでに一定の時間が経過していることが確認された。

 センターは「この事故は、ジャイアントパンダの安全管理に一定の漏れがあることを示している。今後、幼齢のパンダの環境と物品の安全性検査と評価を強化し、安全上の問題を徹底的に排除して発生防止をする」と述べている。(c)CNS/JCM/AFPBB News