【4月15日 CNS】中国国家発展改革委員会産業開発局の蔡栄華(Cai Ronghua)副局長は9日、国内の電気自動車(EV)用の充電スタンドが今年中に60万基増える見込みだと発表した。2019年末段階では122万基で、一気に増えることとなる。

 蔡氏は「電気自動車の発展には、充電設備の普及が不可欠だ」と強調。中国では近年、積極的に充電設備の普及に努め、そのネットワークは世界最大規模になっている。昨年末までに公共スタンド52万基、個人スタンド70万基が設置され、充電設備は中国全国の404都市をカバー。公共交通や物流、個人の外出など幅広くニーズを満たしている。

 今年は新たに公共スタンド20万基と個人スタンド40万基が増設される見込み。業界団体の調査によると、今年の投資額は約100億元(約1520億円)規模で、公共充電ステーションは4万8000か所に達する。

 中国の電気自動車は2019年末で380万台を超えた。中国財政部経済建設局の孫光奇(Sun Guangqi)局長は「車は多いが、充電設備はまだまだ不足している。充電設備の建設奨励を政策として掲げ、スタンド不足をできるだけ早く解消したい」と話している。(c)CNS/JCM/AFPBB News