【4月17日 CNS】中国・武漢市(Wuhan)の衛生健康委員会は12日、ウェブサイトで、「無症状感染者」に関する質問への専門家の回答を掲載した。無症状感染者は「新型コロナウイルスの陽性反応を示した無症状の人」を、「確定感染者」は「新型コロナウイルス感染症と診断された人」を指す。

・武漢市の無症状感染者がどのような確率で確定感染者となるのか

 3月23日から4月10日の間、武漢市で新たに確認された無症状感染者は計447人で、そのうち、地元の1人が確定感染者となった。現在は治療を受けており、病状は安定しているという。

 武漢市の経営再開参加者に対するスクリーニングの中での無症状感染者の発見状況については、3月29日から4月10日の間、核酸検査を受けた経営再開参加者計14万3056人に対し、陽性の人は113人で割合は0.08%となっている。

・無症状感染者の濃厚接触者について

 3月23日から4月10日の間、武漢市で報告された無症状感染者の中で、探索・発見された濃厚接触者は1291人。

 また、現在、これに続く無症状感染者は発見されていない。

 無症状感染者の発見は難しく、「感染予防はどうしたらよいか」との質問に、専門家は「まず自身で生命と健康を守る意識を持つこと。環境衛生と個人防御に務め、手洗いとマスクの着用、換気と消毒を行い、安全な社交距離(1~2メートル)を保つ習慣を身に付けることが役立つ」としている。

 武漢市は、今後も感染症情勢に基づき、定期的に無症状感染者に関するデータを公表するとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News