【4月13日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は、最高政策決定機関である国務委員会の大改造を行い、委員の3分の1以上の人事異動を実施した。国営朝鮮中央通信(KCNA)が13日、報じた。

 正恩氏は、20代後半だった2011年に権力を世襲して以降、強い支配力を確立してきた。

 正恩氏は、国務委員会の委員長を務めている。KCNAによると、12日に開催された最高人民会議で、正恩氏を除く国務委員13人のうち5人が異動となった。

 李容浩(リ・ヨンホ、Ri Yong Ho)前外相は解任され、今年外相に指名された軍出身の李善権(リ・ソングォン、Ri Son-gwon)氏が国務委員会入りした。

 また、元外相の李洙墉(リ・スヨン、Ri Su Yong)党副委員長も、国務委員から解任された。

 朝鮮労働党の機関紙「労働新聞(Rodong Sinmun)」が掲載した写真では、大勢の代議員がマスクを着用せずに近距離で座る姿が見られた。内閣の報告では、北朝鮮には新型コロナウイルスの「感染者は一人もいない」とする、これまでの主張が繰り返し強調された。

 KCNAは、正恩氏が最高人民会議に出席したとは報じておらず、写真にも同氏の姿は見られなかった。(c)AFP