【4月13日 AFP】フランス・パリの警察当局は11日夜、新型コロナウイルス対策の厳格な外出制限令を無視してイースター(Easter、復活祭)の前夜礼拝を行っていたカトリック教会を摘発し、司祭を書類送検した。警察情報筋が12日、仏誌報道を認めた。礼拝には数十人が出席していたという。

 フランスでは新型ウイルスの感染拡大抑制のため、1か月間にわたって教会の礼拝を含むあらゆる集会が禁止されている。しかし、パリ中心部の5区にあるサンニコラ・デュ・シャルドネ(Saint-Nicolas-du-Chardonnet)教会は、毎年恒例のイースター前夜ミサを決行した。

 同教会は伝統的な儀礼を重んじ、ラテン語でミサを行うことで知られている。中から音楽が聞こえるとの地元住民の通報を受け、警察が駆け付けた際、教会の扉は固く閉まっていた。その後、真夜中過ぎに教会から出て来た1人が、内部に40人ほどが集まっていると警察に認めたという。

 司祭は警告を受け、外出制限令を守らなかったとして書類送検された。司祭には罰金200ユーロ(約2万4000円)が科されるとみられる。(c)AFP