【4月13日 AFP】ラグビープロ14に参戦するチーターズ(Central Cheetahs、南アフリカ)は12日、フランス・トップ14のモンペリエ(Montpellier Herault Rugby)に所属するフランス・ステイン(Frans Steyn)が、今夏チームに加わると発表した。南アフリカ代表としてW杯(Rugby World Cup)で2度の優勝経験を持つステインは、この契約により所有する農場の運営に携わることができるようになる。

 バックスとしてマルチな才能を持ち、スプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)で67キャップを誇るステインは32歳。2007年のW杯では史上最年少の優勝メンバーとなり、昨年の日本大会(Rugby World Cup 2019)でもチームの世界一に貢献した。

 チーターズのハロルド・ベスター(Harold Verster)マネジングディレクターは、「フランス・ステインがチーターズとの間で、7月1日からの2年間の契約を結んだことを発表することができうれしく思う」とコメントした。

 仏モンペリエの地元紙ミディ・リブレ(Midi Libre)によれば、ステインが母国に戻ることを決めたのは、ブルームフォンテーン(Bloemfontein)にある自身の農場で働くためだったという。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により、トップ14とプロ14は共に中断を強いられている。

 ダーバン(Durban)を本拠地とするシャークス(Sharks)でプロキャリアをスタートさせたステインは、トップ14のラシン92(Racing 92)やジャパンラグビートップリーグの東芝ブレイブルーパス(Toshiba Brave Lupus)でプレー。その後は再びフランスに渡り、現在はモンペリエで5シーズン目を送っている。

 2007年のW杯では20歳ながらCTBとしてチームの優勝に貢献し、昨年11月の日本大会ではCTBのほかWTBやFBとしてもプレーした。(c)AFP