【4月13日 AFP】新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)がピークに達しつつあるとの兆候が出始める中、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ(Anthony Fauci)所長は12日、米国は来月から行動の段階的な制限緩和を始めるにあたり準備が整っているかもしれないとの見解を示した。

 これまで感染拡大阻止のための行動を静かに求めてきたファウチ所長は米CNNのインタビューで、来月には一部地域で制限の緩和を始められるかもしれないと述べた。ただ慎重姿勢は崩さなかった。

 ファウチ氏は「おそらく来月、少なくとも何らかの方法で(制限緩和を)開始できるかもしれないと思う」と言明。「今月末までにわれわれは状況を考慮し、『オーケー、安全かつ慎重に(制限を)緩和できる要素はあるか?』と言えるようになることを望んでいる」「それができれば、そうする。できないならじっと待つしかない」と述べた。

 同氏は、準備が整う時期は地域ごとに異なり、米国全体の一斉の制限緩和にはならないとも明言した。(c)AFP/Shaun TANDON