【4月17日 People’s Daily】新型コロナウイルスの感染拡大により消費のレベルが向上した。テレワークやオンライン医療、オンライン教育、生鮮食品のネット通販などを代表とする、インターネットを利用した新型消費が急速に発展したのだ。

 3月4日に開かれた中国共産党中央政治局常務委員会会議は、抑制された消費を解き放ち、防疫活動から生まれた新型消費を成長させるよう訴えた。新型消費を成長させるためには、消費動向の趨勢(すうせい)に順応し、システムを改善し、新しい発展の運動エネルギーを解き放たなければならない。

 現在、ネットを利用した消費には新しい傾向が見られる。それは二つの点に現れている。一つは、クラウド技術やビッグデータ、人工知能など新しい情報技術が広範に応用され、ネットの使い勝手がよくなったこと。このため、消費者がオンライン消費を一段と好むようになった。例えば、消費者は防疫のため外出を減らしたことから、オンライン購入が大幅に増えた。生鮮食品のネット通販を受け入れる人も増えた。同時にIoT(モノのインターネット)により、配送の遅れによって商品の質に問題が出ないかなどの消費者の懸念も緩和された。

 もう一つは、オンライン消費の範囲がさらに拡大したこと。実物消費からサービス消費に拡大した。例えば、オンライン教育、オンライン医療、オンライン金融、テレワークなどの浸透率が大幅に高まった。こうした傾向は表面的に見れば、新型コロナの感染拡大によって生まれたものだが、もっと深く観察すれば、都市や農村の住民の収入が増加し、消費のレベルが徐々に上昇してきた結果だ。デジタル経済が急速に発展し、モバイルインターネットの普及が加速した結果とも言える。

 従って、ネットを利用した新型消費は短期的な現象ではなく、もっと発展する堅実な基礎と有利な条件を備えている。

 新型消費を成長させれば、当面の経済の下振れ圧力を緩和するのに役立つばかりでなく、中長期的にわが国経済の質の高い発展のために原動力を提供するうえでもプラスになる。(c)People's Daily/AFPBB News