【4月11日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するルノー(Renault)は10日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)でF1界が深刻な財政危機との闘いに陥っている中、従業員の一時帰休に踏み切った。

 チーム国籍をフランスとするルノーは、「(チームの本拠地である英エンストーン<Enstone>の)大多数の従業員について、実質的に5月31日まで解雇する」とのコメント文を発表した。また、仏パリ郊外のヴィリー・シャティオン(Viry-Chatillon)にあるエンジン部門については、「暫定的に12週間のパートタイムスケジュール」に置かれるという。

 今季のF1は全22レースのうちこれまでに9レースが中止または延期され、ルノーはウィリアムズ(Williams)やレーシングポイント(Racing Point)、そしてマクラーレン(McLaren)に続き、従業員を一時帰休にした。

 ルノーは英国が導入している雇用維持スキームに言及し、「英国政府から分配された金額を補充した上で、チームの全従業員に支払われる実際の給与のうち最低80パーセントを保証することで合意した」「経営陣を含めて常勤スタッフの給与も、同じ割合で削減される」と明らかにした。(c)AFP