【4月11日 AFP】米誌ゴルフ・ダイジェスト(Golf Digest)は10日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)の中、米国男子ゴルフツアー(US PGA Tour)が無観客での開催を含めて再開に向けたあらゆるシナリオを検討していると報じた。

 9日に選手に通達された書簡を入手した同誌は、PGAツアーが5月21日に米テキサス州フォートワース(Fort Worth)のコロニアルCC(Colonial Country Club)で開幕するチャールズ・シュワブ・チャレンジ(Charles Schwab Challenge 2020)でシーズン再開を目指していると伝えた。

 今季のPGAツアーは、先月のザ・プレーヤーズ選手権(The Players Championship 2020)が初日終了後に中止となって以降、5月7日から10日に予定されていたAT&Tバイロン・ネルソン(AT&T Byron Nelson 2020)まで中止が決定。米スポーツ専門チャンネルESPNによれば、次週もさらなる中止の発表が出ると予想されている。

 書簡では選手たちに対し、「できる限り多くの大会を維持する意向である一方で、現在の危機が変化している中で、われわれにはさらなる時間が必要」と述べられており、保健機関や政府当局のガイダンスに従った上で、ツアー再開を決断すると説明されていたという。

 このまま外出禁止令が続いて5月のプレー再開が不可能になった場合、チャールズ・シュワブ・チャレンジについては、中止が濃厚なカナディアン・オープン(RBC Canadian Open 2020)の開催日程である6月11日から14日に行う可能性がある。また、シーズンが再開される際には、その旨が3~4週間前に選手へ通達されることになっている。

 これに先立ち6日には、シーズン最終戦のウィンダム選手権(Wyndham Championship 2020)が8月13日から16日に変更され、プレーオフのフェデックス・カップ(FedEx Cup 2020)が翌週から3週間にわたり行われることが発表された。

 これらの動きは、第102回全米プロゴルフ選手権(2020 PGA Championship)が8月、第120回全米オープン選手権(2020 US Open Championship)に加えて米国選抜と欧州選抜による男子ゴルフの対抗戦、第43回ライダーカップ(The 43rd Ryder Cup)が9月、そして第84回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2020)が11月に延期されるなど、今季のメジャー4大会のうち3大会の日程が変更されたことを受けてのものとなっている。

 7月に予定されていた第149回全英オープン(The 149th Open Championship)は、中止されることが決定した。(c)AFP