【4月12日 Xinhua News】中国四川省(Sichuan)の成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地(Chengdu Research Base of Giant Panda Breeding)は8日、腸閉塞の手術を受けたパンダ「毛桃(マオタオ、Mao Tao)」が順調に回復していることを明らかにした。

 同基地で暮らす雄の「毛桃」(3歳)は2月4日、急に元気がなくなり、倦怠(けんたい)感や食欲不振など粘膜便を排せつする際の特徴的な反応を示した。8日には激しい嘔吐(おうと)とともに、ひどく落ち込むようになり、同基地の獣医チームが直ちに精密検査を実施。幽門部に近い十二指腸に閉塞を発見したが、チームではこれまでに、参考にできるような臨床例を経験したことがなかった。

 獣医チームは2月10日、成都市にある416医院の外科専門医と協力して「毛桃」の手術を実施。体内に詰まっていた竹の塊を取り除いたが、上部消化管閉塞を解消する前の激しい嘔吐と食欲不振により代謝が乱れ、手術後に再びショック症状を起こした。

 36時間休まずに治療した結果、「毛桃」はようやく息を吹き返した。同基地では現在、医療チームが24時間態勢できめ細かい看護と治療を続けており、「毛桃」も順調に回復している。(c)Xinhua News/AFPBB News