【4月10日 AFP】石油輸出国機構(OPEC)は10日、5月と6月に日量1000万バレルの減産を行うことでメキシコを除く主要産油国が合意したと明らかにした。

 OPECによると、7月から12月にかけて日量800万バレル減産することでも合意に至ったが、減産の実施はメキシコの同意次第だとしている。

 9日に始まった原油価格引き上げを目指す協議には、OPEC加盟国とロシアなど非OPEC加盟国で構成するOPECプラスが参加。

 原油価格は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)やサウジアラビア・ロシア間の価格競争により低迷しており、今回の協議は価格回復に向けた協調減産への好機と捉えられていた。

 ただ、話し合いは10日未明までもつれ込んだ。米メディア「ブルームバーグ・ニュース(Bloomberg News)」は協議の行き詰まりについて、主な原因はメキシコが日量40万バレル減産の協力を拒否したことにあると報じている。

 メキシコのロシオ・ナレ・ガルシア(Rocio Nahle Garcia)エネルギー相はツイッター(Twitter)に、10万バレルの減産を提案する投稿をしている。(c)AFP