【4月11日 AFP】新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済に大きな影響が出ている中、アルバニアではアンチョビ缶詰の取引が活況を呈している。封鎖措置が敷かれる一部の欧州の国で需要が高まっているのだ。

 アドリア海(Adriatic Sea)沿岸の港湾都市ドゥラス(Durres)にある工場では、頭からつま先まで青色の作業服に身を包み、マスク姿で手袋を着けた女性約50人が、アンチョビを缶に詰める作業に当たっている。これらの缶詰は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大が深刻なイタリアやスペインに輸出されている。

 需要の高まりについて、工場のオーナー、オルランド・サルバトーレ(Orlando Salvatore)氏は、「封鎖措置で自宅待機する人々が、家でピザを作るためにアンチョビの缶詰を使っているようだ」と話し、注文が30%増えたことを明らかにした。

 映像は3月28日撮影。(c)AFP