新型コロナ、世界の死者9万人突破 AFP集計
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【4月10日 AFP】(更新、図解追加)AFPが各国当局の発表に基づきグリニッジ標準時(GMT)の9日午後4時半(日本時間10日午前1時半)にまとめた集計によると、世界の新型コロナウイルスによる死者数は同日、9万人を突破した。
世界の死者数は9万938人で、被害の特に大きなイタリア、スペイン、米国の3か国が半数以上を占めている。国別死者数が最も多いのはイタリアの1万8279人。次いでスペインの1万5238人、米国の1万4830人、フランスの1万869人となっている。世界全体で感染が確認された人の数は153万4426人となった。
スペインでは1日の死者数が2日連続で増加していたが、9日には683人に減少。ペドロ・サンチェス(Pedro Sanchez)首相は、新型コロナウイルス流行の「火は鎮まり始めた」との見解を示したものの、国民に対して引き続き対策を怠らないよう呼び掛けた。
米国の流行中心地となっているニューヨーク州では、過去24時間の死者数が過去最多の799人に達した。ただ同州のアンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)知事は、入院患者の増加数が過去最低の200人となり、集中治療室への患者移送数も過去最低となったと指摘している。
英国の死者数は、前日から881人増の7978人となった。新型コロナウイルス感染により集中治療室で治療を受けているボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相の職務を代行しているドミニク・ラーブ(Dominic Raab)外相は、同国が「ウイルスのピークにはまだ達していない」と警告した。(c)AFP