【4月9日 CNS】中国・黒竜江省(Heilongjiang)衛生健康委員会によると、8日午前0時からの24時間で、同省で新たに確認された海外からの流入による新型コロナウイルス感染者は40人で、いずれもロシアからの流入だった。同省で報告された海外からの感染者は計127人となった。

 同委の報告によると、入国ルートは同じで、モスクワから飛行機でウラジオストク(Vladivostok)に飛び、バスで中ロ国境の小さな市・綏芬河(Suifenhe)から陸路で入国している。綏芬河で海外から流入した感染者が発見されたのは、これで6日連続となった。

 綏芬河は黒竜江省の東南部に位置し、ロシアの沿海地方(Primorsky Krai)と国境を接している。東に21キロ行くとロシア側の国境都市ポグラニチニ(Pogranichny)があり、ロシアの極東最大都市ウラジオストクからは190キロ。道路と鉄道で国境を越えることができる交易都市だ。

 黒竜江省の空港責任者によると、中国で感染症が発生した後、ロシアは同国と黒竜江省を結ぶ国際フライトの運航を停止したため、陸路で入国する人が急激に増えている。

 データによると、3月21日から4月8日午前0時までの期間、綏芬河から入国した人は累計2443人となった。

 この他、8日午前0時からの24時間で、黒竜江省内で新たに確認された感染者はゼロだったが、ハルビン市(Haerbin)では疑い症例が1件確認されている。(c)CNS/JCM/AFPBB News