【4月10日 AFP】オーストリアの首都ウィーンの観光名物で街中に欠かせない存在である馬車「フィアカー(Fiaker)」が、新型コロナウイルス感染拡大による観光客減などで経済が打撃を受ける中、高齢者に食事を配達する支援で活躍を見せている。

 この食事配達支援はインターコンチネンタル・ホテル(InterContinental Hotel)が企画。ウィーンでは感染拡大防止のため封鎖措置が取られており、同ホテルは市内の高齢者向けに1日200〜300食を提供している。

 食事の配達はフィアカーの御者ら、さまざまな乗り物を使用するボランティアによって行われている。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって経済活動が行き詰まりを見せているが、フィアカーの御者の男性は「いろいろなものを結び付け、必要な人たちのために何か良いことをすべきだと考えた」と語った。(c)AFP