【4月9日 AFP】米ナショナルフットボール(NFL)のタンパベイ・バッカニアーズ(Tampa Bay Buccaneers)に移籍したQBトム・ブレイディ(Tom Brady)は8日、20シーズンを過ごしたニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)時代に脳振とうを起こしたと認めたが、それが7度目のスーパーボウル(Super Bowl)制覇を諦める理由にはならないと述べた。

 前月にバッカニアーズと2年契約を結んだ42歳のブレイディは、ラジオ局シリウスXM(Sirius XM)の番組に出演し、これまで頭部に何度か大きなけがをしてきたと明かしたが、それを理由に引退する必要があるという考えは否定した。

 ブレイディは「ああ、脳振とうの経験はある」と認めた。

「ここで立ち止まって引退し、将来のことなどをあれこれ心配もできる。『自分の生きたいように生きて、楽しめばいい』と考える代わりにね」「でも自分としては、本当に好きなことをするだけ。ミュージシャンに42歳で歌うのをやめろなんて言わないし、偉大な画家に42歳で絵を描くのをやめろとも言わない」

 しかし、一般的にそうしたアーティストが創作の結果として頭に重傷を負うことはない。それでもブレイディは、「やめたいのなら、やめればいいと思う」と続けた。「だが、私はまだプレーできると感じているから、周りが言っているからといってやめるべきだという話にはならない」 (c)AFP