【4月9日 AFP】フランス大統領府は8日、同国が新型コロナウイルスの拡大防止策として取っている封鎖措置を延長する方針であることを明らかにした。

 大統領府の当局者はAFPに対し、現在4月15日までとされている封鎖措置が「延長される」と説明。エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領が13日までの間に国内外の官民両方の関係者多数と協議をした上で、同日夜に国民向け演説で決定事項を発表すると述べた。

 仏保健当局トップのジェローム・サロモン(Jerome Salomon)氏が8日に発表した統計によると、フランスで新型コロナウイルス感染症により病院で死亡した人の数は過去24時間で541人増加し、累計死者数は1万869人となった。サロモン氏は、同日の統計では技術的な問題により老人ホームでの1日の死者数を含められなかったと説明しており、累計死者数は不完全な数字とみられる。

 だが、集中治療を受けている患者は前日比17人増の7148人で、増加幅は数週間ぶりの低水準となった。サロモン氏は、封鎖措置がおおむね順守されていることから、感染の拡大ペースが鈍化しているとの見解を示した。

 映像はパリ警察当局が上空から撮影したルーブル美術館(Louvre Museum)やチュイルリー公園(Tuileries Garden)周辺、8日提供。(c)AFP