【4月9日 AFP】総合格闘技大会「UFC(Ultimate Fighting Championship)」の今月中旬の大会が、新型コロナウイルスによるロックダウン(都市封鎖)の規制を回避するため、米カリフォルニア州にある先住民の居留地で開催される計画があることが分かった。米メディアが8日、報じた。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は、UFCのダナ・ホワイト(Dana White)代表が、4月18日に開催される「UFC249」をカリフォルニア中部にあるタチ・パレス・カジノリゾート(Tachi Palace Casino Resort)で開催する計画を持っていると伝えた。

 同カジノは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)を受けて3月20日から閉鎖されているが、タチ・ヨクト族の居留地にあり、スポーツイベントを禁止する州のガイドラインを避けることができる。

 通常、先住民の居留地は州から独立して機能し、地元当局や連邦政府のコントロールが及ばないため、主催者は同地で大会を開催すれば、カリフォルニア州アスレチック・コミッション(CSAC)の認可を取る必要もなくなる。

 ホワイト代表は繰り返しUFCを開催し続ける意向を示しており、無観客であれば安全だと強調している。COVID-19のパンデミック対策で規制が強化されたことを受け、UFCは試合開催地を見つけることができず、これまでに3大会を延期している。(c)AFP