【4月9日 AFP】男子ゴルフのタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)とキャディーのジョー・ラカバ(Joe LaCava)氏が8日、2018年のバルスパー選手権(Valspar Championship 2018)で米フロリダ州在住の男性を突き飛ばしたとして訴えられていることが分かった。男性の代理人は現場にいた目撃者に協力を求めている。

【写真特集】ゴルフ界のスーパースター、タイガー・ウッズ

 ブライアン・ボルッソ(Brian Borruso)氏の代理人を務めるジョシュ・ドレクセル(Josh Drechsel)氏は、問題の場面の一部を捉えた映像内の声を特定するため、現場にいた人に協力を要請した。

 フロリダ州セントピーターズバーグ(St. Petersburg)に事務所を構えるドレクセル氏は、「その場にいた人はわれわれに連絡してほしい。場面を目撃した、映像の声の主を知っている、または瞬間の動画や写真を持っていたら教えてほしい」と発表した。

「われわれは米国男子ゴルフツアー(US PGA Tour)が映像を持っていると確信しているが、彼らは協力を拒否している」

 フロリダ州ピネラス(Pinellas)郡で提出された訴状によると、問題の出来事は、同州タンパ(Tampa)近郊のイニスブルック・リゾート・アンド・ゴルフクラブ(Innisbrook Resort and Golf Club)で開催された大会の3日目13番ホールで起きた。

 同ホールでウッズが放ったティーショットは、グリーンを越えて観客の近くに転がった。その中にいたボルッソ氏は、ボールに近づくウッズの背後でセルフィー(自撮り写真)を撮ろうとしたという。その際にラカバ氏に突き飛ばされたことで、他の観客にぶつかってけがをしたとして、賠償金3万ドル(約330万円)の支払いを求めている。

 ボルッソ氏のけがの内容については明かされていないが、病院に行くことになり、収入の減少や健康状態の悪化が生じたと主張している。規則では、ラウンド中のキャディーの行為の責任は選手にあると定められている。

 2018年4月に脊椎固定術を受けたウッズは、復帰4戦目となったバルスパー選手権で、優勝したポール・ケーシー(Paul Casey、イングランド)に1打届かず2位タイに終わった。(c)AFP