【4月8日 AFP】仏中央銀行のフランス銀行(Bank of France)は8日、今年第1四半期の経済成長率について、第2次世界大戦(World War II)後最悪の前期比マイナス約6%と発表した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の影響で、同国の経済活動は大幅に縮小している。

 公式統計によると、昨年第4四半期も前期比マイナス0.1%。これで2期連続のマイナス成長となり、フランスはテクニカル・リセッション(技術的な景気後退)に入ったことになる。

 同行によると、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化した先月後半の2週間で、経済活動は32%という急激な縮小幅を示した。

 新型ウイルスの封じ込め策であるロックダウン(都市封鎖)が2週間続くごとに、経済成長は1.5%縮小すると、同行は推算している。一方で、状況は変化している以上、推定値の単純かつ直接的な敷衍(ふえん)には慎重な姿勢を示している。

 現在の外出制限は先月17日に始まり、2週間延長されて今月15日までとされている。しかし当局は、感染拡大が少なくとも横ばいにならない限りはさらなる延長も示唆している。(c)AFP