【4月8日 AFP】ワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)は7日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)を受け、来年に延期された東京五輪の予選を11月30日まで中断すると発表した。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の大流行により、今夏に開催予定だった東京五輪は2021年7月23日から8月8日にかけて行われることがすでに決まっている。

 世界陸連のセバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長は発表文の中で「この期間のおかげで選手は計画や準備がしやすくなる。そして海外渡航の制限や政府による国境封鎖といった困難を考えれば、世界中で競争の機会が不平等になると予想される。そうした状況の中で公平性を実現するのに最善の方法だ」と記した。

 すでに参加標準記録を満たしている選手は、五輪の出場資格を保持したままとなる。

 予選の実施期限はマラソンと50キロ競歩が2021年5月31日までで、その他の種目は6月29日まで。

 また、世界陸連の世界ランキングも予選の中断中は凍結される。

 今シーズンは6月に開幕する予定だが、予選が再開されるまでに出た記録は五輪選考の対象外となる。(c)AFP