【4月16日 People’s Daily】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は3月26日、新型コロナウイルス感染症に関する20か国・地域(G20)首脳会議に出席した。今回はG20首脳会議の歴史上初めてのテレビ会議である。新型コロナが流行してから、習主席が重要な多国間の活動に初めて参加した。

 習主席のG20首脳会議出席は防疫面での国際協力やG20の協力強化、世界経済の安定に役立つ。

 厳しい挑戦に直面したら、団結・協力の精神を強化しなければならない。2008年に世界金融危機が発生したあと、G20は仲間意識をもち、破局寸前の世界経済を安定させ、よみがえらせた。世界は今、G20が危機に臨んで歴史的使命を担い、団結できるすべての勢力と団結し、新型コロナの感染を防止・抑制するとともに、感染の影響を最大限緩和することを期待している。

 今年に入り、G20首脳会議の調整者会議が新型コロナの大流行に対して国際社会が積極的に対応しなければならないとの認識を示し、次いで財務相・中央銀行総裁のテレビ会議が新型コロナの流行に対応する共同行動計画の制定に同意、そして今回の首脳によるテレビ会議。こうした動きはG20の指導力を示すものであり、新型コロナのまん延を防ぎ、世界を守るという自信を世界に与えた。

「ウイルスに国境はない。人種も選ばない。全人類はともに努力することによりこれに打ち勝てる」ー習主席は多くの国の指導者と電話で話し合い、中国は人類運命共同体という理念をもっており、防疫面で国際協力を推進していると説明、国際社会から高い評価を受けた。

 中国はG20の重要メンバーとして、各国が国連とG20の枠組みの中で協力を進め、世界保健機関(WHO)を支持し、世界の衛生状況を改善するとともに、経済政策で協調を強めるよう主張している。各国の指導者は相次いで、中国と衛生面で2国間の協力を進めるととともに、G20やWHOなどの枠組みの中での協力も強化したいと表明した。

 難関を一つ一つ乗り越えた経験から仲間意識こそがG20の貴重な財産だと分かった。全世界が感染症と闘う重要な局面でG20は、各国国民の福祉にかかわる重大な責任を負い、仲間意識をもっと発揚し、団結、協力、調整を強化し、人類運命共同体という理念の光が、人類が共存するふるさとを照らすようにしなければならない。(c)People's Daily/AFPBB News