皆に尊厳を、ウイルスの死者を見送る火葬場の責任者 中国・北京
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【4月14日 CNS】火葬場の職員は死者を最後に見送る人だ。新型コロナウイルス感染症の発生後、多くの職場は出勤時間を調整し、中国・北京市東郊にある斎場では、火葬場責任者の呉衝(Wu Chong)さんがこの2か月あまり、第一線を守り続けてきた。防護服を身にまとい、高温の焼き場を動き回る呉さんは、「帰らぬ一人一人の尊厳を守り、心のこもったサービスを行い、自身の家族に対するようにここに来られた人に丁寧に対応するように心がけています」と語った。
この斎場の火葬室には13人の職員がいる。春節(旧正月、Lunar New Year)から今まで、同僚らは順番に出勤しているが、管理者の呉さんはもう2か月以上休んでいない。この斎場では、人の密集を避けるため出勤シフトを変え、2シフトに分けた。1シフトの人数を半分にしたが、1日に火葬する回数は変わらない。
人の密集を避け、遺族の待ち時間を短縮するためには、仕事の効率を上げなければならない。呉さんは同僚に対し「火葬室の炉内の状況をこまめにチェックし、燃料と風量を最良の状態に調節し、炉内の燃焼効率を最高に保つようにしよう」と求めた。
斎場は人の出入りが多い施設だ。全ての職員は感染症に対する防護ルールを守りながら仕事をしなければならない。防護服を身にまとい、N95マスク、ゴーグル、手袋など一つとして手抜きは許されない。
この斎場では、毎日、重要な箇所の消毒・滅菌作業を行う。火葬室は2時間ごとに1回消毒する。何枚も重ね着した防護服を着て、呉さんは毎日火葬室の中を忙しく動き回る。季節が暖かくなるにつれ、この仕事場の室温は高くなり、防護服を着て動き回るとすぐに汗だくとなる。
春節以来、呉さんは家にほとんど帰っていない。「たまに家に戻ると、今年1歳半になる娘は父親の顔をほとんど忘れかけていますよ。でも妻と両親は理解してくれているので助かります」と呉さんは語った。(c)CNS-北京青年報/JCM/AFPBB News