【4月8日 AFP】ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)を2回制している女子テニスのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)が、新型コロナウイルスの感染拡大後、久しぶりに外で体を動かした喜びを口にしつつ、目標がないまま練習を続ける違和感を明かした。

 新型ウイルスに関連し、7日時点で4828人の感染と80人の死亡が報告されたクビトバの母国チェコでは、政府が感染の拡大を食い止めるため、3月に国境を封鎖し、パブや大半の商店、スポーツ施設の閉鎖を決めたが、今週末のイースター(Easter、復活祭)休暇を前に、スポーツや娯楽関連については規制を緩めることを6日に決めた。

 そのため、1か月にわたって自宅でのエクササイズやランニングを続け、また読書や掃除をしながら過ごしていたクビトバも、外のハードコートでコーチと一緒に練習を行った。

 現在世界12位につける30歳のクビトバは「正直に言って、すごく奇妙な感じ。今はモチベーションがゼロだし、何を目標に練習すればいいのか分からない」「だから今はコンディションの維持を目指している」と話した。

「外でプレーするのは久しぶりだった」「この感じだと、クレーでプレーする機会はなさそう。全仏オープン(French Open 2020)は延期になって、結局どうなるかはまだ分からない」

「それにウィンブルドンは中止になったから、グラスコートシーズンも間違いなく問題外だと思う」「最後の数か月がどうなるか、またやれるのか、そうじゃないのかを見守っていきたい」

 それでもクビトバは、ひとまずコートへ戻れたことを喜び、「すごくネガティブな状況だけど、私はいつも人生の明るい面を見るようにしている」「他の選手もそうだけど、普段は国外で過ごす時間が長いから、今は家にいられる時間を楽しんでいる」とコメントした。(c)AFP