【4月8日 AFP】(更新)フランス政府は7日、新型コロナウイルスによる同国での死者が1万人を突破したと発表した。一方の英国と米ニューヨーク州では1日の死者数が過去最多を記録した。

 仏保健当局トップのジェローム・サロモン(Jerome Salomon)氏は記者会見で、同国の累計死者数は1万328人となり、うち7091人が病院で死亡、3237人が老人ホームで亡くなったと発表。集中治療室で治療を受けている患者は7131人おり、「流行の進行は続いている」と警鐘を鳴らした。

 英国では1日の死者数が2日連続で減少していたが、7日には過去最多の786人へと増加。累計死者数は6159人となった。

 米ニューヨーク州のアンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)知事も7日、同州での過去24時間の死者数が過去最多の731人を記録し、同州の累計死者数は5489人となったと発表。ただ3日間の平均入院者数や集中治療室への移送数は減少しており、クオモ知事は同州での流行のピークは近いとの見解を示した。

 一方のイタリアでは同日、新たに604人の死亡が発表され、累計死者数は1万7127人となったが、前日からの感染者増加率は2.3%と過去最低を更新した。

 スペインの1日の死者数は4日連続で減少していたが、7日には一転して743人へと増加。累計死者数は1万3798人となった。ただスペイン保健省は、増加は週末の死者の集計が進んだことが理由で、全体的な「減少傾向」は継続していると強調した。(c)AFP