【4月7日 AFP】世界保健機関(WHO)は6日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)を終息させるためにはマスクの着用だけでは不十分だと警告した。一方で、手洗いや対人距離の確保といった他の対策が難しい場合には、マスクの着用を市民に求める措置は正当化され得ると言明した。

【図解】再利用できるマスクの作り方(出典:エッセン州政府、消防局)

 WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長はインターネットを通じ開いた記者会見で、「マスクは一連の包括的な介入策の一環としてのみ使われるべきだ。白か黒かの答えはなく、特効薬もない。マスクだけではCOVID-19のパンデミックを止めることはできない」と明言した。

 ただテドロス氏は「手洗いや物理的な対人距離の確保などの他の対策が、水の不足や密集した居住環境のため難しい場合、各国は地域社会でのマスク使用を検討できる」と説明した。(c)AFP