【4月6日 Xinhua News】米ニューヨーク州のアンドルー・クオモ(Andrew Cuomo)知事は4日、中国から人工呼吸器1000台が寄付され、ニューヨーク市に到着すると発表した。

 クオモ知事はツイッター(Twitter)で「きょう、ついに良い知らせが届いた」と投稿し、「中国政府が1000台の人工呼吸器の寄付を募り、本日(4日)JFK空港(ケネディ国際空港)に到着する」と明らかにした。

 同知事はツイッターと4日朝に行われた記者会見で、中国ビジネス界の有力者や中国電子商取引(EC)大手アリババグループ(Alibaba Group)の共同創業者の馬雲(ジャック・マー、Jack Ma)氏と蔡崇信(Joseph Tsai)氏、馬雲公益基金会、蔡崇信公益基金会に感謝の意を表している。

 クオモ知事はまた、黄屏(Huang Ping)駐ニューヨーク中国総領事に「実現するのを手助けしてくれた」と感謝し、「これは大変素晴らしいことであり、大きな違いをもたらしてくれるだろう」と述べた。

 知事によると、パンデミック(世界的な大流行)の中心地で新型コロナウイルスと闘っているニューヨーク州では、残り1週間ですべての人工呼吸器を使い果たしてしまう状況にあり、今回の寄付は時宜にかなった支援だという。

 クオモ知事は3日、現在使われていない人工呼吸器や個人用保護具(PPE)を州が回収し、最も必要とする病院への再配置を可能にする行政命令に署名したばかりだった。

 クオモ知事は同州では4日朝までに、新型コロナウイルスの感染者が11万3704人、死亡者が3565人報告されていると述べた。感染者数と死亡者数どちらの数値でも米国で最多となっている。米国ではこれまでに、27万人以上の感染者が確認されている。(c)Xinhua News/AFPBB News