【4月6日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するマクラーレン(McLaren)のザック・ブラウン(Zak Brown)代表が5日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によってF1界は「非常に危うい状態にある」と話し、最大で4チームが消滅する可能性があると危機感を示した。

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 2020年のF1は、新型ウイルスの影響でいまだに開幕を迎えられず、全22レース中8レースが中止か延期になっている。

 F1界のコスト削減案を話し合う会合を前に、英BBCの取材に応じたブラウン代表は「各チームは壊滅的な打撃を受ける恐れがあるし、それ(壊滅的な影響)が一定数のチームに及べば、F1全体が非常に危機的な状況に陥る」と話した。

 ブラウン代表は、2021年のチーム予算について、1億7500万ドル(約190億円)から1億5000万ドル(約163億円)に減らすことで各チームが合意したと強調しているが、新型ウイルスが今季の財政に与えた影響を相殺するには、さらなる削減を進める必要があるとも話している。

「2チームに消滅の可能性があると思うかって? 現在の世界情勢を見る限り、状況にこれから非常に積極的に対応していかなければ、あると思う」「それどころか、対応を誤れば4チーム消滅もあり得る」

「それに、F1チームの強化には時間がかかるし、今は人々の健康と経済の危機だ。それを考えれば、今までのように多くの人が列をなして買収に名乗りを上げるかというと…、今はタイミングが最悪としか思えない」

「だから今、F1は非常に危うい状態にあると思っている」 (c)AFP