【4月6日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)に所属するイングランド代表のカイル・ウォーカー(Kyle Walker)が、新型コロナウイルスの感染拡大による自宅待機の要請が出ている中、自宅で「セックスパーティー」を催したとしてクラブから懲罰を科される可能性が高まっている。

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 英紙サン(Sun)によると、ウォーカーは2日にコールガール2人を呼んだというが、その翌日には自身のSNSで、政府の定めるソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)の方針に従うようファンに呼びかけていた。

 英国では4日夕方の時点で、新型ウイルスによる死者が621人増えて合計4934人と報告されていて、またサッカー界も活動を止めている。

 ウォーカーはこの件を謝罪し、「家族と友人、クラブ、サポーター、国民のみなさんを落胆させてしまったことを謝りたい」とコメントした。

「外には今この瞬間も、社会に決定的な違いをもたらそうとしているヒーローたちがいる。私も彼らの驚くべき献身と、ここ数週間の命を救う仕事を支持し、強調する助けをぜひしたいと思っている」

 プレミアの選手では先週、アストン・ビラ(Aston Villa)のジャック・グリーリッシュ(Jack Grealish)も要請を無視して外出し、家で安全に過ごそうとSNSで訴えたほんの数時間後、スリッパを履いて外にいるところをカメラにとらえられた。グリーリッシュは謝罪し、クラブからは罰金を含めた処分を科された。

 シティも、ウォーカーの行動を見過ごすつもりはないと発表している。

「われわれのスタッフと選手は、国民保健サービス(NHS)の方々をはじめ、新型ウイルスの影響と全力で闘う人々の奮闘をサポートしようと努めている。今回のカイルの行動は、そうした頑張りとはまるで正反対だ」「われわれはこの話を聞いて落胆している。カイルがすぐに公表、謝罪した点には留意するが、数日後には内部懲罰の手続きを実施する予定だ」 (c)AFP