【4月6日 Xinhua News】中国の政府関係者は4日、同国の食糧安全保障について、新型コロナウイルス流行の影響を受けても、穀物の備蓄と増産措置によって国民の「飯碗」を確実に守ることができるとの見解を示した。

 中国ではここ数年、豊年が続いており、昨年の穀物生産量は過去最高の6億6385万トンを記録。農業農村部の潘文博(Pan Wenbo)氏は記者会見で、穀物の増産措置により「われわれの『飯碗』を確実に守る自信と決意がある」と表明した。

 一部の国が科している穀物禁輸措置が中国の穀物供給に与える影響について問われた潘氏は、近年の豊作により中国の経済・社会発展に向けた取り組みが強化されたほか、新型肺炎対策にも役立ったと指摘した。

 潘氏は、中国が穀物生産の安定化に向けた一連の「異例」の措置を発表してきたと説明。地域別の作付け目標策定や、農家への助成金、政府が調達するコメの最低価格引き上げといった措置によって今年の滑り出しは好調となり、今後も一年を通して安定した穀物生産が続くとの見解を示した。

 国家食糧・物資備蓄局の秦玉雲(Qin Yuyun)氏によると、中国の穀物備蓄は高い水準を維持しており、コメと小麦は1年分の国内消費需要を満たせる量が確保されている。

 秦氏は、同局が今後も十分な食糧供給と安定した価格の確保に向けた努力を継続すると述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News