【4月6日 Xinhua News】新型コロナウイルス感染症が流行する中、日本のドキュメンタリー監督、竹内亮さんが撮影した短編動画「新規感染者ゼロの街」がインターネットで評判になった。竹内さんの手掛けたこの映像資料は3日、中国江蘇省(Jiangsu)の南京市档案館(公文書館)に収蔵され、同市の感染症封じ込めの闘いを後世に伝えるアーカイブの一部となった。

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 竹内さんは千葉県出身。7年前に妻の出身地である南京に移り住み、現地に溶け込んでいった。新型コロナの感染拡大を受け、竹内さんはプロの映像ディレクターとして、南京市(Nanjing)内各地のウイルスとの闘いの現場をレンズ越しに記録し始めた。その映像は日本のニュースサイトのトップページに取り上げられた他、大手テレビ局でも放送され、大きな反響を呼んだ。

「新規感染者ゼロの街」はこれまでに10言語以上に翻訳され、日本をはじめ世界各地で公開された。竹内さんは「南京の感染対策を世界中に広めることができれば」と話している。

 南京市档案館は先月17日から、新型肺炎との闘いの記録を社会各界から広く集めている。闘いの記録を通じて、感染の予防・抑制に取り組んだ南京市の記憶を永久保存したいとしている。(c)Xinhua News/AFPBB News