【4月5日 AFP】中国全土で4日、新型コロナウイルスで死亡した患者や医療従事者らに対する哀悼の意を込めて、3分間の黙とうがささげられた。

 午前10時(日本時間午前11時)になると、3000人を超える中国国内の犠牲者を悼んでサイレンが鳴り響き、市民は動きを止め、車や列車、船はクラクションや警笛を鳴らした。

 昨年末に最初の感染者が確認された武漢(Wuhan)でも、サイレンやクラクションが鳴り響く中、人々が通りで黙とうをささげた。集合住宅地に設置された柵の傍らでは、防護服を着た作業員らが静かに追悼する姿も見られた。同市内では今も市民の日常生活に厳しい規制が課されている。

 国営メディアは、白い花をつけた中国の習近平(Xi Jinping)国家主席や政府高官らが、北京の政府庁舎前に立つ様子を伝えた。

 また、市内の天安門広場(Tiananmen Square)では、通常よりも厳重な警備の中、半旗が掲げられた。(c)AFPBB News