【4月4日 AFP】ボクシング、WBAスーパー・IBF・WBO・IBO世界ヘビー級王者のアンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)のタイトル防衛戦が、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により、正式に延期となった。プロモーターのマッチルーム・ボクシング(Matchroom Boxing)が3日に発表した。

 ジョシュアは英ロンドンのトッテナム・ホットスパースタジアム(Tottenham Hotspur Stadium)で、6月20日にIBFの指名挑戦者クブラト・プレフ(Kubrat Pulev、ブルガリア)とベルトを懸けて対戦する予定だった。しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大し、試合の計画がつぶれた。

 マッチルーム・ボクシングはコメント文で、「6月20日、土曜日にトッテナム・ホットスパースタジアムで予定されていた、指名挑戦者クブラト・プレフとのアンソニー・ジョシュアのIBF・WBA・WBO・IBO世界ヘビー級タイトル防衛戦は延期された」「情報は更新され次第発表し、トッテナム・ホットスパースタジアムでこのファイトを実現する可能性を引き続き模索していく」と説明した。

 ジョシュアのプロモーターを務めるエディー・ハーン(Eddie Hearn)氏はこの発表に先立ち、COVID-19の拡大によりジョシュアが戦えるのが今年1試合だけに限られるとすれば、その相手はWBC世界ヘビー級の新王者タイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)との統一戦になる可能性を示唆した。

 ジョシュアとフューリーの同胞対決は、英国のボクシング史において最も期待の高いファイトの一つになるとみられている。

 ハーン氏は、延期になったプレフ戦の日程について7月下旬まで幅を持たせた一方で、それ以上遅れれば計画を変更する可能性を示唆し、「仮に日程がそれより後になり、ジョシュアが今年は1試合しかできなくなれば、タイソン・フューリーとの対戦を望むだろう」と、英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に語った。(c)AFP