【4月3日 AFP】新型コロナウイルスの影響で米大リーグ(MLB)の2020年シーズンが日程を短縮するなどの大きな変更を余儀なくされている中、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)の主砲ジャスティン・ターナー(Justin Turner)が、試合時間を短くするためのアイデアを提案した。

 当初は先月26日に予定されていたシーズン開幕は、現在のところ5月中旬まで延期されることになっている。各球団が全162試合を戦うことがなかったとしても、連戦やダブルヘッダーの厳しい日程が予想される。

 そこでターナーは試合が長引くことを避けるため、試合が延長10回を終えて同点だった場合は、本塁打競争で決着をつける方式をMLBが導入するべきとして、「延長17回までプレーするよりも延長戦は1回のみの10回までに制限し、それでも点が入らなければホームランダービーに突入するんだ」「各チームで最も好調の打者3人を出して、5アウト制で誰が最も本塁打を打つか競う」と提案し
た。

 ターナーはまず、1日に行われたテレビのインタビューで最初にこのアイデアを示した後、2日に自身のツイッター(Twitter)アカウントで詳細を説明。本塁打競争ではピッチングコーチが投球する計画であり、これが投手陣の負担を軽減することになると訴えた。

 また、チームが今季のロスターで投手陣の数を増やせるとしても、先発投手はシーズン序盤から長い回を投げるのに十分な調整はできないとして、「誰も同点は望まない」「1ラウンドのみ、6人(各チーム3人ずつ)による競争だ。(打者の安全も維持するために)打者1人につき5死もしくは10スイングで勝者を決める!」とつづった。

 これが北米アイスホッケーリーグ(NHL)のシュートアウトやサッカーのPK戦のようなもので、2020年シーズンのみの適用であると強調したターナーは、長丁場の試合がどれほどチームを消耗させるか身をもって経験している。

 2018年のワールドシリーズ第3戦で、ドジャースはプレーオフ史上最長記録となる約7時間20分に及ぶ、延長18回の死闘の末、ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)に3-2で勝利した。(c)AFP