【4月3日 People’s Daily】3月10日午後、中国湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)武昌区(Wuchang)にある仮設病院から最後の49人の患者が続々と退院した。35日間の運営の後、この仮設病院は正式に休院となった。これで、武漢にある仮設病院は全て休院となった。このような大型仮設病院の建設は、医学史でも初めての試みであり、疫病との闘いに大きな役割を果たし、この公共衛生上の突発的大事件に応対する上で貴重な経験となり、中国の知恵を示した。

 午後5時頃、全国14の医療団体から来た医療スタッフたちもまた、その任務を終えた。

「第一陣の患者さんが運ばれたときの光景はありありと覚えています」。江西省(Jiangxi)からの支援看護隊員の胡星(Hu Xing)氏は語る。2月5日深夜、武昌仮設病院は武漢市で最初の仮設病院として開設された。800床の病床を備え、24時間以内に300人の患者を収容した。胡星氏は一晩中忙しく働いた。「最初にこんなたくさんの患者さんと接した時は、忙しさだけではなく、精神的にも緊張しました」

 患者が来たばかりの頃は、まだ新しい環境に慣れなかった。江西省からの支援看護隊員の李小芳(Li Xiaofang)氏は言う。「私達にとって患者さんは身近な存在で、心理的なケアも行います。ゆっくりと、患者達は私たちと仲良くなり、自発的にボランティアになる人もいました」。午後2時半、患者の宋さんが医療スタッフを手伝ってベッドを片付けていた。「何か手を貸せないかと思って、医療スタッフの皆さんは本当に大変ですから」

 10日の午後までに、武昌仮設病院の累計収容患者数は1124人、完治して退院した患者は833人である。9つの省から来た869人の医療スタッフは肩を並べて対応し、同僚兼戦友となった。

「全国の医療隊の戦友は、すぐに湖北へ来て支援してくれました。心から感謝したい!」武昌仮設病院の常務副院長・武漢大学(Wuhan University)人民病院医療隊の馬永剛(Ma Yonggang)隊長はそう言いながら深々とお辞儀をした。

 武漢の仮設病院の休院は、新型コロナウイルスとの闘いにおいて重要な段階的成果だ。2月3日から、武漢市には中国各地から救援が相次いでおり、展示センターや体育館が仮設病院に改造され、軽症患者の診察や治療にあたった。中国全土から8000人あまりの医療スタッフが仮設病院に駆けつけた。最初の仮設病院は30日以上にわたって運営され、武漢市内の16の仮設病院は、1万2000人あまりの新型コロナウイルス軽症患者を救った。武漢では平均4人の感染者のうち1人が仮設病院で治療を受けた。(c)People's Daily/AFPBB News