【4月2日 AFP】国際自転車競技連合(UCI)のダビド・ラパルティアン(David Lappartient)会長は1日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)に伴い、ロードレースのシーズン中断期間を6月まで延長すると発表した。

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 これを受け、5月31日に仏クレルモンフェラン(Clermont-Ferrand)で幕を開ける予定だったクリテリウム・ドゥ・ドーフィネ(Criterium du Dauphine 2020)は延期の見通しとなったが、6月27日に同国ニース(Nice)で開幕するツール・ド・フランス(2020 Tour de France)は予定通り開催される方針のままとなっている。

 また、ツールに向けた主要な前哨戦でまだ延期になっていないのはツール・ド・スイス(84th Tour de Suisse)のみとなっている。

 ドーフィネとツールを主催するアモリ・スポル・オルガニザシオン(ASO)のクリスティアン・プリュドム(Christian Prudhomme)代表は、「国の衛生が最優先」とした上で、「現時点でツールの日程に変更はない」「ツール・ド・フランスの中で最も重要な言葉は『フランス』」とAFPにコメントした。

 中断期間の延長を発表したUCIによれば、現在は異なるシナリオを考慮した新たな日程を準備している段階で、数週間以内に明かされるという。(c)AFP