■アジアのお手本

 中国、シンガポール、香港、日本などでは、マスクや手袋、場合によっては防護長靴なども広く利用されている。欧州でも同様の状況が展開されており、チェコやスロベニアでは、マスク着用が義務化された。フランスでは、多くの人が布製マスクを家庭で自作しており、政府の談話も変化しつつある。

 ただ、マスクを着用する人がそれだけで安心せず、対人距離(社会的距離)と頻繁な手洗いという原則を継続することは重要だ。アジアのお手本は、その両方が実行可能であることを示している。

 米国の都市で最も大きな影響が出ているニューヨークだが、こうした原則に関してはいい手本を示すことができている。屋外にいるのは運動をする人や生活に不可欠な業種に就く少数の人に限られ、その多くがマスクを着用し、お互いに2メートルほど距離を空けている様子も見られる。(c)AFP/Ivan COURONNE / Issam AHMED