【4月2日 Xinhua News】中国の大手電気自動車(EV)メーカー「比亜迪(BYD)」は3月29日、広東省(Guangdong)深圳市(Shenzhen)で新型の車載用リチウムイオン電池「ブレードバッテリー」を発表した。今年6月に発売する新モデル「漢」に搭載する。

 BYDはブレードバッテリーの安全性評価として、くぎ刺し試験の映像を公開した。バッテリーに真上から針を貫通させ、強制的に内部短絡(ショート)を起こし、発火や破裂がないかを確かめる試験で、ショートさせた状態でしばらく固定しても、表面温度は30~60度にとどまり、発火しなかった。同社の王伝福(Wang Chuanfu)董事長兼総裁は、ブレードバッテリーは新エネルギー車(NEV)のバッテリー発火問題を解決すると述べた。

 王氏によると、初の搭載モデルとなる「漢」は、航続距離が605キロメートルで、リン酸鉄リチウムイオン電池のエネルギー密度の低さというボトルネックを解消した。(c)Xinhua News/AFPBB News