【4月14日 東方新報】新型コロナウイルス感染症が世界で猛威を振るい、中国から海外へ次々と医療物資が送られていく中で、国際社会から「中国は感染症の援助を利用し、影響力を拡大しようとしている」という声が絶えず聞こえてきている。この局面は、中国にとって試練であるだけでなく、国際協力にとっても一つの試練だ。

 中国外交部の華春瑩(Hua Chunying)報道官は3月30日の記者会見で、これらの声に対し「あの人たちは、中国がこんな状況で表情一つ変えずに、何もせず、ただ見ていてほしいと望んでいるのでしょうか?」「今回、突如として出現したこのウイルスは非情で残酷な方法で、人類が運命共同体であることを再び教えてくれたのです。感染症の前では、いかなる国も独り勝ちはできません。みんなが一致団結し、共に行動しなければなりません」「感染症の前では、人を助けることは、実は自身を助けることなのです」とコメントした。

 感染発生後、中国は世界保健機関(WHO)および米国を含む諸外国に感染情報を提供、最短でウイルスの遺伝子配列などの情報を公開してきた。また、感染の予防抑制と治療の経験を提示・共有し、可能な範囲で必要な国に対する支援を行ってきた。

 感染がこれほど深刻な中では、どんな国も、これまでのどんな時期に比べて必要なことは団結と協力だ。先日開催されたG20臨時首脳会議で出された声明には、各国が情報の共有、医療物資の供給、財政的支援など多数の領域で全面的な協力を行うと強調した。

 英国の権威的医学雑誌「ランセット(The Lancet)」はオンラインで社説を発表し、「今回の流行疾病は、世界の大団結が試されている─―皆で資源と情報を分け合い、新型ウイルス感染の対応経験のある国と交流する、あるいは、より良い結果を獲得するために共同研究を行うことが求められる」と述べている。

 特に、世界の2大経済体である中国と米国が手を取り合い、ウイルスに対抗することは米国が一日も早く感染まん延の勢いを抑制することにつながり、世界の公衆衛生と安全にも役立つ。ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が中国の習近平(Xi Jinping)国家主席と電話会談をした際に、自らが直接関与して両国が妨害を排除し、力を合わせて感染症対策に協力し合うとコメントしたことは注目される。感染症の前で、世界が政治的な不一致を捨て、感染症対応を優先させることが期待される。(c)東方新報/AFPBB News