【4月2日 CNS】中国の大手配車アプリを運営する滴滴出行(Didi Chuxing)の3月31日の発表によると、同社は関係の行政部門と、クラウド契約方式で、退役軍人の就業の共同推進に関する協議書を締結した。

 今年、通常のアプリ配車の運転手や運転代行者以外に、高級車運転手、プレミアムクラスの運転手、二輪車管理人を含む1万5000人分の職場を提供するとしている。退役軍人は、滴滴運転手アプリに退役軍人徽章を提示して申請すれば加入することができる。

 同社によれば、現在同社の配車サービスプラットフォームで収入を得ている運転手は1000万人を超え、そのうちの12%が退役軍人だという。同社は退役軍人が同社のサービス事業で活躍することを重視しており、自主的に就業し、収入を得て、優良企業プラットフォームとしてのサービス機能を発揮するため、長期にわたり力を尽くしている。また、昨年からは、各地で次々に「優秀従業員プロジェクト」を立上げ、退役軍人が質の良い配車サービスの手本となるよう望んでいるという。

 同社のデータによれば、ネット予約車の運転手として働く退役軍人は22~39歳の年齢層が53.8%、4年以上の軍務キャリアがある人が35.5%、6年以上の運転経験を持つ元軍人が81.8%。

 また、退役軍人は苦労に耐え、奉仕の心を持ち、人を助けることを喜びとし、高い評価を得る人が退役軍人全体の95%以上を占める。オンライン勤務時間はプラットフォームの運転手全体の数値よりも18.2%長く、サービスピーク時間の数値は25.6%長く、優秀賞金を獲得する人は全体値より14.2%多くなっている。

 同社は「サービスプラットフォームには表彰される退役軍人運転手が数多く現れ、新型コロナウイルスの防疫対策では多くの人が自主的に滴滴居住区保障車隊や医療看護保障車隊に加わり、皆の模範となり、強力なプラス方向のエネルギーを放った。わが社にとって不可欠の重要な役割を担っている」と、退役軍人起用の意義を強調している。(c)CNS/JCM/AFPBB News